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ARLISS (A Rocket Launch for International Student Satellite) プロジェクトはスタンフォード大学によって提唱された世界的な宇宙研究プロジェクトです。もともとは1998年,大学院レベルの学生に衛星設計の経験の場を与えるという目的で始まりましたが,今では大学院だけでなく大学から中学まで幅広い参加者を集めています。アマチュアロケットグループの協力の下,自分たちの手作りの衛星(その大きさからCanSatと呼ばれています)を高度4〜5kmの高さまで打ち上げ,地上に落下するまでの間さまざまなミッションを試みます。 ARLISS2002には,日本からは東京大学の他に東京工業大学,九州大学,東北大学,日本大学,創価大学が参加し,アメリカからはStanford Universityの他,Arizona State University, California State University, Kennedy Middle School, Wilcox High Schoolなどが参加します。打ち上げは,2002年8月2,3日にアメリカのネバダ州ブラックロック砂漠で行われることになっています。 今年も昨年に引き続きCome Back Competitionが行われます。このCome Back Competitionでは,事前に目標に指定した地点に一番近いところに落下した(たどり着いた)衛星が優勝となります。昨年のCompetitionでは,東大チームが目標地点から650mの地点に落下し優勝しました。今年はもっと目標地点に近い場所に落下することを目標にしています。
今年は大学院の講義「宇宙機設計特論」が開講されています。この講義では学生を3チームに分割,それぞれのチームで1つのCanSatを製作することになっています。ミッションや落下機構などすべて自由な中,各チームではメンバーどうしで議論し,試作し,実験し,改良し,そしてひとつの「衛星」を作り上げていきます。 7月には群馬・茨城・栃木・埼玉の各県にまたがる渡良瀬遊水地にて,気球から各チームで製作した3機の衛星を落下させます。ここでもCome Back Competitionが行われ,その結果を見て優秀機がアメリカでARLISSに参加します。 また10月には,再び渡良瀬遊水地でCanSatの気球落下大会が行われることになっています。この回は,ARLISSに参加した日本の大学も参加する全国大会になる予定です。 ここから各グループのページへ飛びます。各グループが製作しているCanSatの概要や,作業の進捗状況などを見ることができます。 ARLISS2002が終了いたしました。Come Back Competitionに参加した大学は,東大1〜3班,東工大,日大,東北大,九大,スタンフォード大でした。 結果は,見事東大1班が優勝!! なんと記録は,昨年度の東大が残した記録(650m)を大幅に塗り替える45mとなりました。2位には九大の750m,3位には東大2班の3010mと続いています。 1班はパラフォイルの非常に高い滑空性能と何度も試験した制御方法で見事優勝。また搭載したPHS用小型CMOSカメラで,展開したパラフォイルと砂漠の画像を撮ってきてくれました。2班は制御は正しく行っていたものの,ゲインが小さく強風に打ち勝つことができずに約3km下流に流されてしまいました。モータを2個搭載し,目的地上空付近でのスパイラル落下モードを積極的に取り入れるなどユニークな制御方法を考案していました。3班は残念なことに,打ち上げの振動あるいは放出の衝撃により電源ラインが切断という事故が起こってしまいました。制御はできませんでしたが,パラフォイルの性能はかなりのもので,射点から4kmも滑空しました。着地姿勢はその構体同様とても美しいものでした。 パラシュートが開かず,自由落下し大破するCANSATが多い中,東大のパラフォイルはどの班もすばらしい展開・滑空を見せました。来年以降,さらなるターゲットへの接近を目指して頑張ってもらいたいものです。 (注意) アメリカでは 2班→3班→1班 の順に打ち上げたため,パワーポイント中のチーム1〜3とこのページ中での1〜3班が異なるものを指しています。このページでの1班をTeam 3,2班をTeam 1,3班をTeam 2と読み替えてご覧ください。ややこしくて申し訳ありません。 >>戻る<< |
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