打ち上げ情報

超小型位置天文観測衛星   ―Nano-JASMINE(ナノジャスミン)の打ち上げ正式決定―

国立天文台、東京大学、京都大学を中心にして開発が進められてきた超小型位置天文観測衛星Nano-JASMINE(ナノジャスミン:主鏡口径5cm、衛星重量35kg、サイズ50cm立方)がウクライナのサイクロン-4ロケットを用いて2011年8月にブラジルのアルカンタラ発射場から打ち上げられることが2010年2月26日に契約を締結し正式決定した。Nano-JASMINEは日本初の位置天文観測衛星であり、日本における宇宙からの位置天文学発展の大きな一歩と言える。また、ヒッパルコス(注)に続く、世界で2番目の位置天文衛星となる。

わずか35kgの超小型衛星とはいえ、検出器の技術革新などにより、 Nano-JASMINE単独ではヒッパルコスと同程度の観測精度の達成を目標とし、ヒッパルコスによる恒星の位置カタログと組み合わせる事によりこれまでより1桁精度の高い運動情報を含む位置カタログを作成できると期待されている。

サイクロン4ロケット アルカンタラ発射場
サイクロン4ロケット(c)SDO Yuzhnoye アルカンタラ発射場(クリックするとアルカンタラ発射場のgoogleマップへ)
Nano-JASMINE概観図 Nano-JASMINE望遠鏡試作品
Nano-JASMINE概観図Nano-JASMINE望遠鏡試作品
試作品組立風景 試作品の外観
試作品組立風景試作品の外観

(注)ヒッパルコス(Hipparcos:HIgh Precision PARallax COllecting Satellite, 高精度視差観測衛星の略):1989年8月8日欧州宇宙機関によって打ち上げられた。恒星の位置や恒星までの距離を大気の影響のない宇宙空間で精密に測定することを目的とした位置天文観測衛星。1993年に運用を終えている。観測終了までに、太陽系からの距離が約330光年以内にある恒星までの距離を精密に定めた。