位置天文観測とは

◆超小型赤外線位置天文衛星 Nano-JASMINE

銀河系の構造や進化の過程を解明するには,測光・分光観測による明るさや色の観測のほかに, 天体までの距離や天球上の位置,視線に垂直な方向の速度などの情報が必要です. このように,位置・速度の情報を求めることを位置天文(アストロメトリ)といいます. そこで,地球の大気の影響を受けない宇宙からの観測を目的として,JASMINE計画が国立天文台を中心として計画されています. JASMINEは 赤外線位置天文衛星(Japan Astrometry Satellite Mission for INfrared Exploration)の略で,赤外線の領域にある光で星を観測しようという計画です. この計画では,天の川銀河内の星の位置と運動を精密に測定し,すべての天文データの基礎データを取得することを目的としています. 東京大学中須賀研究室ではJASMINEのために開発された新しい光学系や検出器を軌道上で実証し, 最新の星のデータを取得することを目的に,Nano-JASMINEという10kg級の小型衛星を現在検討中です.