研究活動

中須賀研究室では,「知的」な宇宙システムの実現を目指し研究を行っています. 具体的な研究分野は,宇宙機姿勢制御などの制御問題や,ランデブードッキング,非協力物体の捕獲,フォーメーションフライングなど軌道上サービスに関する研究, NCSS(Non Critical Spacecraft System)や大規模膜衛星などの新しい将来の宇宙システムに関する研究, 宇宙活動のスケジューリング,宇宙機の知能化・自律化,モデルベースド故障診断,人工衛星設計支援などの宇宙システムにおける人工知能技術に関する研究など, 非常に多岐にわたります.

衛星プロジェクト

また,上記の研究以外に,中須賀研究室では学生主導の超小型衛星プロジェクトを多数行っています(詳しくは,プロジェクト紹介をご覧下さい). 大学におけるこのような超小型衛星プロジェクトは,実際の物作りの技術やマネジメント技術の習得という教育的効果だけではなく, 新規技術の宇宙実証のための低コストなテストベッドを大学が整備していくという意味でも非常に重要だと考えています.

教員紹介

中須賀真一 (なかすか しんいち)

東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授

中須賀真一

略歴

経歴
1961大阪府に生まれる
1983東京大学工学部航空学科卒業
1988東京大学大学院博士課程修了,工学博士(航空学専攻)
1988-1990日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所勤務
AI,自動化工場に関する研究
1993-1994東京大学航空学科 講師
1994-1998東京大学先端科学技術研究センター 助教授
1998-2004東京大学航空宇宙工学専攻 助教授
2005-東京大学航空宇宙工学専攻 教授
その間,
1996-1997アメリカ,メリーランド大学 コンピュータサイエンス学科客員研究員
1999アメリカ,スタンフォード大学 航空宇宙工学科客員研究員

専門分野

宇宙関係:
宇宙システム工学,小型衛星の設計・製作,宇宙機の知能化・自律化,将来の新しい宇宙システム,航法・誘導・制御
知能工学関係:
ロボティックス,人工知能(特に機械学習)とその宇宙応用

受賞歴

平成3年度  日本航空宇宙学会 奨励賞
平成8年度  人工知能学会研究奨励賞
平成9年度  人工知能学会全国大会優秀論文賞
平成11年度 人工知能学会論文賞
平成13年度 日本機械学会教育賞
平成15年度 日本機械学会宇宙工学部門フロンティアの部一般表彰
平成18年度 日本工学教育賞
平成23年度 日本機械学会宇宙工学部門宇宙賞
平成23年  IBM Faculty Award
平成28年度 電気化学会論文賞

学会等

AIAA,日本航空宇宙学会,日本ロケット協会,計測自動制御学会等会員


船瀬龍 (ふなせ りゅう)

東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 准教授

船瀬龍

略歴

経歴
1979.09 大阪府に生まれる
1998.03 私立甲陽学院高等学校 卒業
2002.03 東京大学工学部 航空宇宙工学科 卒業
2007.03 東京大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 博士課程 修了,博士(工学)
2007.04-2012.10 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 勤務
2012.10- 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻 准教授

専門分野

宇宙関係:
超小型衛星・深宇宙探査機システム,宇宙機の軌道・姿勢力学,航法・誘導・制御
知能工学関係:
宇宙機の自律化・知能化,人工知能の宇宙応用

学会等

AIAA,日本航空宇宙学会会員

設備

設備 紹介
clean room 衛星製作用のクリーンルームです.衛星本体は当然学生の手作りですが,実はこのクリーンルームも学生の手作りです.
shindo 振動試験機です.衛星がロケットで打ち上げられる際の振動環境を模擬し,衛星の構造が振動に耐えられるかどうかを試験します.
kouonsou 恒温槽です.槽の中を一定温度(-70度から+100度まで)に保つことができます.過酷な温度環境である宇宙空間で,衛星が正常に動作するかを試験します.
sinkuusou 真空槽です.槽の中の気圧を下げて,宇宙空間での真空度を模擬します.接着剤などは真空下ではガスを発生(アウトガス)するため,衛星は一度真空槽に入れてガスを十分抜いてからでないと打ち上げられません.
kiban 基板作成機です.フライト用の基板は外注しますが,簡単なテスト用の基板はこの機械で「削り」ます.
joban 精密定盤です.JAXA筑波宇宙センターの施設を使わせていただいています.
この上に乗せた試験装置は,搭載されている窒素ガスを噴射することで定盤との間に静圧による気体潤滑面を生成し, 摩擦の極めて少ない状態にして平面的に無重力に近い環境を得ることができます. 人工衛星のダイナミクスを模擬する実験で用いられます.